Ovation N869S-9FM のネックリセット

ID2177-10.JPGID2177-10.JPG指板がはがれており、その為ネックが起きていて弦高が6弦で3.6mmぐらいあります。ということでネックのリセット、及びフレット交換の一式修理を行います


ID2177-36.JPG修理前の弦高は1弦で3.1mm、6弦で3.6mmでした。この高さですとかなり弾きにくいと思われます


ID2177-46.JPGネックを外す前に指板の接着剤をはがす必要があります。ヒーターの熱が指板に良く伝わるように15F以降のフレットを抜いておきます

ID2177-53.JPGラバーヒーターで指板をはがします

ID2177-59.JPG指板をはがしたところ。指板跡の塗膜があちこちはく離していますのでこれらを除去します



ID2177-98.JPG塗膜のはく離部分をはがして木地が出た箇所を塗装しておきます

ID2177-102.JPGネック側は指板の底面の接着剤残りを削ってレベル出しします

ID2177-143.JPG塗装した指板の接着面をよくスクラッチしておきます

ID2177-156.JPGネックヒールにシムを貼りネックアングルを調整します

ID2177-180.JPGシミュレーションしたアングルにセット出来たら指板をエポキシ系接着剤で接着します

ID2177-191.JPG指板の接着剤が十分硬化したらギターをホールド台にセットし指板を最小限削ってゆがみを修正します

ID2177-197.JPG指板削り用ブロックで最小限削ります

ID2177-202.JPGJAWSを使ってフレットを打ち込みます。JAWSが使えない箇所はハンマーで打ち込みます

ID2177-227.JPGフレットが打ち終わったらエッジをファイリングします

ID2177-233.JPGフレット上面のレベル出しが終わったら、1本ずつ面取りドレッシングしてバフ掛け仕上げします

ID2177-281.JPGフレット交換が完了しました。弦高は1弦1.4mm、6弦2.1mmと低めにセットしました

ID2177-272.JPGピックアップの出方もちょうどいい感じになりました

ID2177-241.JPG指板のクリーンアップ、フレットのバフ掛け仕上げもいい感じです!

ID2177-248.JPG指板エンドの収まりもバッチリです!

ID2177-247.JPGネックリセットとフレット交換でかなりいい状態になりましたので、これからは安心して思いっきり弾くことが出来るようになりました!