Ovation 1127-4 Glen Campbell Model (ピックアップ無し)にK&K Sound / Pure Mini ピックアップを取り付け

ID2329-3-1.jpgOvation 1127-4 Glen Campbell Model (1973年製)です。リラコードボウルも非常に軽く、トップもよく鳴ってはいるのですがピックアップ無しのためライブでの活躍はあまり出来ませんでした。そこで今回、K&K Sound のPure Mini ピックアップを取り付けてライブ対応仕様に改造することにしました

ID2329-29.JPGまずPure Mini の3個のピックアップが取り付け可能かどうかをシミュレーションします。ブレーシングがあるためにメーカー推奨の箇所とは少し違ってますが、なんとか収まると判断しました






ID2329-129.JPGエンドピンジャックはボウルに穴を開けて取り付けますが、ボウルがかなり薄い為そのまま取り付けるとジャック部先端がかなり飛び出てしまいモールドケースに入らなくなってしまいます。そこでスペーサーを作ってジャック先端の出方を調節出来るようにします。20mmの丸棒を加工してスペーサーを作ります

ID2329-135.JPGエンドピンジャック用のスペーサーが出来ました

ID2329-175.JPG通常のオベーションのようにジャックの先端が少し出る感じにします。当然付属のジャックカバーは付けません

ID2329-157.JPGジャック穴位置はいろいろ検討した結果、エンドピン付近のボウル内側に補強がしてあり、その範囲内に取り付けることにしました。エンドピンから65mm、トップ面から40mmの位置に決定しました



ID2329-165.JPGボウルに穴をあけます。6.5mmまでドリルで穴を開け、それからはリーマーで穴を広げていきます

ID2329-167.JPGエンドピンジャック用の穴が開きました

ID2329-199.JPGサドル位置と弦の位置をトップ裏面にトレースするため、ブリッジクランプを加工して鉛筆を取り付けます

ID2329-202.JPGサドル位置をトレースしたら各弦の位置も書き込みます

ID2329-206.JPGサドル位置と各弦位置をトレースしました。1弦と5弦はブレーシングに掛かりますがなんとか収まりそうです

ID2329-227.JPGピックアップを接着する前にエンドピンジャック部分を仮固定しておきます。ここがあまり動くようですとPUの接着の際、ガイド棒の軌道が予定通りに行かなくなったりするので仮固定しておいたほうが無難です

ID2329-209.JPGピックアップをアロンジェルで接着します。毎回言いますが一発勝負です!最大集中!!

ID2329-218.JPG×3回!!!

ID2329-228.JPG作ったスペーサーを噛ませてエンドピンジャックを取り付けます。PUケーブルはそれほど長くないので中空に浮かせるように少しネジって取り付けます

ID2329-233.JPGピックアップは予定の位置に無事貼り付けることが出来ました。各弦のPU出力バランスも問題ありませんでした。バッチリです!

ID2329-240.JPGジャック部も最小限の出かたで収まりました。これならモールドケースにもストレス無しで収まります

ID2329-275.JPGジャックの位置もいい感じです!

ID2329-278.JPGついでにフレット交換、サドル削り弦高下げ調整を行いネック周りもほぼ完璧な状態になりました。これで心置きなくライブでも活躍できそうです。しかも音もメッチャいい音してます! 早く弾きた~い! ジェントル・オン・マイ・マインド~♪ (笑)

ID2329-264.JPGということで最後に取り付けに使用した主な工具類です